『マスター。マスター!ほら、早くっ』
初めて連れて行った公園で、彼女はこれ以上ないほどのはしゃぎようを見せた。
アスファルトの道路から一変した土の音感触に驚き、降り注ぐ日の光を一身に浴び、きらきらと輝く緑に目を細める。
「マスター、ねぇ。これなぁに?あっちはなぁに?」
「これは、ツツジ。あっちは・・・蓮華草だね。まだ残ってたんだ」
「きれい」
ふわ、と。花が咲くような笑顔。
心が揺れる。
ずっと前。彼女がまだ外に出れる段階ではなかった頃にも、こんな顔を見た事がある。・・・研究室まで、成り行きで貰った梅を一枝持っていった時だ。
その時も彼女は、きれい、と一言漏らし。全ての花がその晴れ姿を終えるまで嬉しそうに見届けた。
(・・・どうせなら)
どうせなら、桜にすれば良かった。寒さを振り切って佇む紅より、優しく光に迎えられた桃色の方が、彼女にはよく似合う。
けど、そう思っていたのに僕は桜を持っていかなかった。受け入れるにしても拒むにしても―――彼女はそれも全て、目を逸らす事なく見届けるのだろう。その姿を見る勇気は僕には無かった。
桜は、あまりにも潔く散るから。
「・・・マスター?」
声がして、我に返る。先ほどまで周りの草花に夢中になっていた彼女が、すぐ傍に寄り添っていた。分かっているのかいないのか ―彼女は、一体どこまで人の感情を理解できているのだろう― ちょんと小首をかしげる様は、あまりに無邪気で。
僕はふっと微笑み、その頭を撫でた。
「ほら、また。外では“マスター”じゃないでしょ。 ―――呼んでごらん」
「・・・・・『不二』・・・・・。・・・さん・・・・?」
「そう。良い子だ」
もう1度、頭を撫でる。意図のこもったそれに彼女はふわと頬を緩める。僕の守るべき笑顔。
そう。もう、後には引けない。
彼女というプログラムは、もう生まれてきてしまったのだから。
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・・・なーん、 ちゃっ て・・・。
脈絡もなく変なもの書き出してすみませんですよ。れもんですよ。(笑。)
先日初めて予告風拍手お礼を書いてからというもの、次から次へとネタが吹き出して仕方ないですようわー!(汗。)
実現するかなーわかんないなーとか曖昧に思ってたネタをひとつ書き始めたのは良いとして、源泉悪化させてどうするよ自分!(爆。)
まぁ、実際に連載にしようとしたらディテールがないので無理なものばかりですが、いっやーキャラ設定とか考えんの超楽しいです。(笑。) 単発パロとかもやりたい。連載ネタはやっぱり異様に氷帝が多い。(笑。)
ちなみに分かりにくいと思うので説明すると、↑は不二夢でアンドロンドヒロインでございますよー*
研究室とか言うからには不二は関わってはいるんでしょうけど・・・多分直接の開発者ではございません。たぶん。(たぶんて)
いまお礼に使ってる跡部護衛ネタとくっつけても面白そうだな。(笑。)てぇ事はまた攻撃力上がるんかいウチのヒロイン。
ひゃっほぅ!(笑。)
それでミリタリヒロインと対決とかしちゃったらどうなんだろう! ってのは
今思いついた絶対実現しそうにないネタですが(笑)楽しいです。
そんなこんな。
それより前から練ってるネタを早く出してやれよという話ですね。(^^;)空とか花とかさ。
テニフルもこちこち(?)進めてますよー。猫がまたなんか喚いております。・・・可哀想に。(笑。)
そいでは今日はこの辺で。れもんでしたー!
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